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バン・デトックスができるまで
今回は7/1にデビューしたフランス生まれの入浴剤、バン・デトックスのおはなしです。
私はこれまでずっと入浴の大切さを、サロンのお客様や雑誌などの媒体を通じて皆さんにお伝えしてきました。「入浴が一番の美容法」と提唱してきた私にとって、理想の入浴剤の開発は大きな夢でした。
初めてのオリジナル入浴剤のテーマは解毒(DETOX)、私のサロンでもむくみや代謝不良に悩む女性は多く、精油の解毒効果を利用したサロントリートメントは、むくみの軽減や筋肉のこわばりがほぐれるなどの即効性があると多くのお客様に喜ばれてきました。精油を使ったこのお手入れ方法を自宅でも簡単に行うには、お風呂の力を借りるのが一番と、2年前から入浴剤の開発を始めました。
入浴するだけできれいになれるバスエッセンスを!!
精油の品質管理に関するこだわりと、高いブレンディング技術、私が尊敬するセラピストが信頼を寄せる科学者であれば、きっと私の希望を叶えることが出来ると思い、製作はパリ郊外でジョジアンロールの商品を開発しているラボにお願いしました。
体の循環システムを強化する精油、ホルモンバランスを整える精油に加え、代謝機能を高める海藻成分も配合したい。そして精神まで浄化されるような清潔感のある香りに。透明感のある、しっとりとした肌も実感してもらいたい。
欲張りなようですが、私にとって初めての商品作り、商品を使ってくださる方々のきれいのために妥協できない要素が沢山ありました。
ラボで奮闘
信頼できるパートナーを得たとはいえ、バン・デトックスの製作は私にとって大きなチャレンジでした。商品開発の部分では心配ありませんでしたが、日本とフランスの仕事の進め方のギャップを埋めることや、ネイティブではない同士の英語でのやりとりの中に勘違いがないように、この分野のエキスパートの通訳の方に助けて頂きながら、コミュニケーションをしていきました。海外との仕事では何かが起きたときすぐに対処しにくいこともあり、小さなミスが大きなダメージに繋がるので、ポイントとなる打ち合わせには、何度でも必ず自分でパリまで出かけました。
実際の作業では、これまでの経験からデトックスの効果を出すために、配合したい精油のレシピを何種類か指定して、サンプルをつくってもらいます。水に溶けるようにするための溶剤と精油を混ぜてサンプルを作ってもらうと自分がイメージする香りにならないのです。
精油には人間と同じように性格があり、協調性があるものや個性的なもの。地味な香りでも素晴らしい効能をもつものなど様々です。微量の配合であっても前面に出て始めに目立つトップノート、時間が経つにつれて静かにそこに存在感を漂わすベースノート、中には単体で嗅ぐと個性的なのにブレンドするとほとんど香りが感じられなくなるものもあります。それらを調和させ良いところを引き出していくのが私の役目。そのため最初は遠慮気味だった精油や配合量の指定も、サンプルを検討し、回を重ねるにつれて欲張りになり、最終的には10種類もの原料を配合することになりました。
6度目の打ち合わせでラボに出かけたときは、図々しいとは思いましたが、お願いして中に入れていただき一緒にブレンディングに参加させてもらいました。
ラボには原材料となる精油が種類ごとに10リットル入りのアルミ容器に入り、整然と棚に並んでいました。それらを棚から下ろしてもらってひとつずつ元の香りを確認し始めると、あっという間に強い香りがあたりに充満して香りが区別出来なくなります。
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フランスのラボにて、 ミシェルさんとブレンディング
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サンプルを作るには配合の合計を100%にするため、「あっ、ちょっと香りが弱いからもう少し足してください」などと途中での変更が効かず、途中までブレンドがすすんでも、だめだとなるとそれをきっぱり捨てて新しいもので何度でも調整していきます。精油によって溶解するときの液の量や温度が違うのでほんの少しだけ作って香りの確認をすることが出来ません。せっかく完成させたとしても、「シナモン強すぎるからだめ」「もっと樹脂の香りを強く」「全体に香りがぼんやりしていてだめ」などと、むなしい却下を繰り返します。精油の香りに慣れている私でさえも、1時間も続けると鼻の奥がしびれてきて嗅覚が麻痺します。それでもがんばって続けていると、精油の刺激が強すぎて気分が悪くなってしまうのです。でも、せっかくラボにまで入れていただいて作業させてもらえたのですから妥協はしたくありません。
調合師のミシェルさんを相手に身振り手振りをまじえて呆れられるほど試作を繰り返してもらいました。そうして精油のチョイスと配合量、香りのバランスが合格ラインに達した配合量を違えた6種類のサンプルが出来上がりました。
☆サンプルデータ
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2年間に作られた、数え切れないほどのサンプル品のボトルたち。これはほんの一部
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私はそれを大切に持ち帰り、スタッフやお風呂好きや同業者の友人たち、入浴剤フリークの顧客の方々に試していただき、意見を聞きました。お風呂の好みは人それぞれなので、最初の印象で香りの好き嫌いから始まり、発汗量や入浴後の疲労回復感、肌の透明感、入浴後のからだの軽さや保湿力、眠りの深さや肌の質感などでどのくらい満足いく結果が得られるか…。また連続使用時の体調の変化など、さまざまな角度からアンケートをとり、それらの意見を参考にして、さらに改良をつづけました。
☆共同作業
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たくさんの方々にご協力いただいて、やっと完成しました。 美しいラベルも貼られて、 私の自慢の娘です。
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商品をひとつ生み出すには、内容成分に対するこだわりだけではなく、ネーミングや容量を決定することや、輸入や認可などの法的な手続き、容器やラベルのデザイン、パンフレットの作成など、多くの関係者との共同作業です。日々のお手入れの仕事とはまた違って、とてもクリエイティブで楽しい作業でした。
ラベルデザインやパンフレットでは、その外見からも使う方に私の想いが伝わるようなものにしたいと、デザイナーと話し合いを重ねました。
バン・デトックスのロゴにある赤と紺色の2つのサークルは、からだの中を駆け巡る動脈と静脈を表しています。女性がいつも元気で美しくあるために、大切なのはきれいな血液を全身に巡らせる事。
入浴に欠かせない清潔なイメージや、水が流れるようなシンプルなライン。
シンプルで長く続けられる自分だけのきれいのためのバスタイム。そのパートナーとして長く愛される商品となるように願いを込めて、ここにバン・デトックスを誕生させる事ができました。
心とからだが心地よく変わって行く感覚を、みなさまにも体験していただけると嬉しいです。
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